すっぽん

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ずっと食べたかったすっぽん、とうとう買ってきたやでー。
いままで一回もすっぽん食べたことなかったので、食べてみたかったのです。
やっほー、人生初すっぽん!
以下、すっぽんを捌く写真がありますので、苦手な方はそっとじ推奨。
 

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いつもの市場の、いつもの魚屋さん。笑顔ですっぽんを計量する兄さん。
ちなみにすげえ高かった。
1斤(500g)あたり180元(3,060円)のすっぽん。640gということは…
3,900円である!たっか!上海蟹より全然高い。
ほかに安いすっぽんがいて、そっちは1斤120元。2/3の値段である。
そっちにしよっかな〜と思ってたら、兄さんが高い方激押しで
「こっちが一番美味しいよ!5〜6年ものだよ!」とのことでした。
 

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にこにことキッチンばさみですっぽんを捌いて行く兄さん。
日本の捌き方とちょっと違って、まず首締めて、甲羅側と腹側を分けて、
モツを全部出しちゃいます。であとはひたすら内臓についた黄色い脂肪を
ちょきちょきと取り除いていく。鶏の脂肪みたいなもんですかねえ。

捌いてる最中に「お湯するか?」と聞かれるので「するする」と答える。

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内臓が全部きれいになったところで、お姉さんが召還されて、沸騰したお湯をじゃばじゃばと。
日本の捌き方と同じですな。

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お湯をかけたら、甲羅やお腹、手足の表面の薄皮をむいてきます。
初心者には嬉しいこの丁寧さ。この魚屋さんは蟹買ったときでも
しっかり洗ってくれたり、仕事が良いのだった。
のど元に溜まった血なんかも全部きれいにしてくれる。

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お湯を捨てて、きれいな水でもう一度すすぎ、最後に手足の爪や、鼻先をおとして、おしまい。
わー!あとは料理するだけじゃん!
八百屋さんで、白くてむちむちのネギと、芹、哇哇菜(小型白菜)を買ってかえる。

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さて…と。
これを切り分けにゃならんのだが

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とりあえず、キッチンばさみと小出刃でなんとかなるやろー。
蛙のときもなんとかなったし。

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おりゃー。なんとかなった。
甲羅のまわり、えんぺらの部分は柔らかいので、はさみでちょきちょきと。
軟骨でつながってるところも、はさみや出刃で切れました。

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じゃあ、足2本は、美味しいと噂の、唐揚げで!
塩振って、胡椒して。

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片栗粉〜。

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初めての食材なので、塩加減や油の温度は、鶏の唐揚げな感じでやってみました。

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で き た や で !
これは…くせがなくて、いい香り。

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ビール召還してしまいました!
いっただっきまーす!(台所で立って食べております)
はむっ かりっ じゅわわ〜

な、 な、 なんじゃこりゃ〜〜〜!

味つけ、塩だけなのに、めっちゃ旨味が強い!
「なにこれなにこれなにこれなにこれ」とつぶやきながら、
ビールとともに2足とも完食。
ふぐの唐揚げより旨いかも…。

脳天にがつんとくる旨味の強さで、
もちろん素材由来なので嫌らしくなく、
しかも全く臭みがない。最強の素材なのでは。
火を通してもぱさぱさにならずにジューシーな肉質、
旨味を包みこむコラーゲンのぷりぷりさ。
脳内に栗田さんが光臨しそうである。



唐揚げをつくる隙に、火を通してた鍋の方も見てみましょう。

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水たっぷり、昆布ちょっとに、日本酒としょうが。あとすっぽん(甲羅、骨含む)。
アクが出てくるのでこまめにとって、15分程煮込みました。
塩少々と、醤油ひとたらしして、味見したらば。
なんじゃこりゃー!(本日2度目)

すんげー濃厚な旨味かつ、臭みがない出汁なので、
このままスープとして飲んでしまいたいほどである。
塩だけとは思えない。短時間で煮出したとは思えない。
神様を絞って出汁じるとったらこんな味なんじゃないか。
あ、そういやベトナムのホアンキエム湖の神様はスッポンですね!
なんとなく理解できます!
旨味が強くて、しかもコラーゲンが含まれてるせいで、
口の中に旨味がまとわりついて離れない。
すっぽん…恐ろしい子!!

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野菜はシンプルに、ネギと白菜、芹で。

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できたよん。つやつやした部分は、ぷりぷりのえんぺらです。
う、うめー。肉も旨いけど、やっぱりこのスープが本当に美味しい。
ふぐちり抜いたかも。本場のまる鍋食べに行ってみたい。
堪能しました。

杉浦日向子の名作「百日紅」のなかで、
北斎と愛人がすっぽん鍋を食べる話があるのですが、
たしかにちょっと残酷で、官能的な旨さがあるものだ、、と思います。
こんな食べものがあるんですねー。ほえー。

  

ところで話が飛ぶのですが、先日、
スーパーの葉もの野菜コーナーで

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こ、これは

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野蒜ノビルやんけーーー!!漢字もそのまんまだし。

中国でノビル生えるのね、と驚いたんだけど、
スーパーで売ってるのか。
と思って調べたら、中国、朝鮮半島、日本で
古くから食べられている野草なのだそうで!
古事記や万葉集にもノビルが出てきたり、
もちろん韓国でも普通に食べる食材だそうです。

薺や蓬、零余子、野蒜と、日本古来の野草だと思ってたのですが、
意外と大陸と共通なものが沢山あり、面白いな〜と思う日々です。
 


     
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